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月経カップ
月経カップは女性たちの生理期間中の快適さと健康を向上させるために開発された機器です。この開発背景は、わたしたちのフェムテック製品の開発コンセプトそのものでもあります。そして、快適、健康、といったキーワードに加え、やはり欲しいコンセプトは「安心」ではないでしょうか。その「安心」を織り込んだわたしたちの月経カップの開発ストーリーをぜひご覧ください。
INTRODUCTION
ホームヘルスケア領域に参入し、EC販売に挑戦することを決めたわたしたちは、最初の製品をどうするか市場調査をしていました。わたしたちは医療機器メーカーですから、まずは医療機器のクラス分類のリストから検証をしていきました。
カーターテクノロジーズが扱えるクラス分類は最も安全性の高いクラスⅠに該当する一般医療機器の分野になりますが、このクラスⅠだけでも1,200個の医療機器が存在します。1,200個か…少々途方に暮れてしまい、やはり現場のニーズから探していって、そのニーズを医療機器で解決できるような分野に絞り込もうということで、いわゆる「プロダクトアウト」から「マーケットイン」に思考を変更した瞬間に新しい気づきに出会いました。
“フェムテック” この言葉はこの時、初めて知りました。カーターテクノロジーズは、兄弟2人で立ち上げた男性中心の会社です。そんな中で「フェムテック」というキーワードに辿り付く訳がなく、当時、カーターテクノロジーズに事業に共感し入社いただいた女性の企画担当者の気づきでした。
フェムテック(FemTech)とは、Female(女性)とTechnology(テクノロジー)をかけあわせた造語。女性が抱える健康の課題をテクノロジーで解決できる商品(製品)やサービスのことを指すとのことでした。たとえば、海外のスタートアップでは生理痛の改善や月経周期の予測、妊娠中のQOL向上、不妊対策、更年期障害の改善等、女性特有の病気などのケアが取り組まれているようでした。
スタートアップという言葉には割と敏感なわたしたちは、海外のスタートアップが取り組んでいるテーマならば、まだ日本にはあまり馴染みのない分野ではないかと察知し、早速調査を行ったところ、やはり日本ではまだフェムテックという言葉自体が新しく、成熟している市場でないことは明らかでした。これは、チャレンジする価値がありそうな分野と確信したわたしたちは、早速、具体的な製品開発の対象になりそうなプロダクトの調査に入りました。
Female(女性)とTechnology(テクノロジー)をかけあわせた造語。 女性が抱える健康の課題をテクノロジーで解決できる商品(製品)やサービスのことを指す。
OUR CHOICE
フェムテックのど真ん中にあり、生理の課題を解決するための新しい製品である「月経カップ」に着目することはそれほどの時間は要しませんでしたし、自然な流れで「まずは月経カップをやってみよう」という社内合意は意義なく決定しました。しかしながら、生理に対する知識や認識は明らかに性別により異なります。
男性にとって生理用品は、ものすごく遠い存在であり、ドラッグストアの生理用品コーナーに間違って入ってしまったら少々気まずい感じにもなってしまいます。一方で女性にとって生理用品は日常であり、常に身近にあるモノという感じかと思います。そのため、わたしたちの中でも女性の企画担当者と男性の開発担当者という性別が異なるチームにおいては、生理用品の企画・開発は通常の製品を開発する以上にハードルがありました。
「生理を恥ずかしいと感じることが、そもそもダメなんだ」男性の開発担当者は、フェムテックの開発を推進するために考え方を変え、とにかく生理や月経カップの調査をひたすら行いました。
フェムテック(FemTech)とは、Female(女性)とTechnology(テクノロジー)をかけあわせた造語。女性が抱える健康の課題をテクノロジーで解決できる商品(製品)やサービスのことを指すとのことでした。たとえば、海外のスタートアップでは生理痛の改善や月経周期の予測、妊娠中のQOL向上、不妊対策、更年期障害の改善等、女性特有の病気などのケアが取り組まれているようでした。
スタートアップという言葉には割と敏感なわたしたちは、海外のスタートアップが取り組んでいるテーマならば、まだ日本にはあまり馴染みのない分野ではないかと察知し、早速調査を行ったところ、やはり日本ではまだフェムテックという言葉自体が新しく、成熟している市場でないことは明らかでした。これは、チャレンジする価値がありそうな分野と確信したわたしたちは、早速、具体的な製品開発の対象になりそうなプロダクトの調査に入りました。
形状やサイズ、素材の柔らかさや硬さ、リブやステムの形状、更には色等、それはそれは多くの種類がありました。複数のサンプルを試す中で、やはり最初にリリースするものは、初心者向けで使いやすい方が良いというコンセプトのもとオーソドックスな形状を選択することにしました。
結果的には代理店を通じて中国の企業が成型している月経カップをわたしたちの最初の月経カップにすることを決め、試験を繰り返しました。素材の分析や強度は外部の試験機関に依頼して評価し、社内では色が抽出しないか、抽出液のpHは問題ないか、サイズのバラツキや容量等の試験を行いました。また、中長期的に使用しても性能に問題ないか等の評価も行い、医療機器としてPMDAへの届け出も完了し、いよいよ発売を迎えました。
発売に際しては、パッケージもどうするか社内で議論しましたが、企画担当者が自らパッケージをデザインし、シンプルなミニマルデザインの箱が完成しました。
ホームヘルスケア領域の第一弾製品は月経カップに決定
MARKET REACTION
わたしたちはこれまで限られた方が使う製品しか開発・製造してこなかったため、全てのユーザーを把握できるレベルにありましたが、今回取り組んだホームヘルスケアの分野はお客様が不特定多数となることから、想像もしなかった反響が届きました。その中には良い評価もあれば悪い評価もあります。
「お客様のクレームは宝の宝庫である」どこかの経営者がこのようなコメントを出して、製品やサービスの改良に取り組むようなストーリーを読んだことがありましたが、初めて直面する悪いレビューはわたしたちに大きな精神的ダメージを与えました。
特に生産国が中国製であることの批判を受けました。そのため、生産国に関しては誤解が生じないようにホームページ上でわたしたちの考えを発信する事態にまで至りました。
わたしたちとすれば、中国製は品質が悪くて、日本製は品質が良いという短絡的な区分けは幻想でしかなく、わたしたちが良いと考えた製造方法で作り、品質管理を行っていれば問題はないと思っていましたが、なかなかそのような論理は通じないのが、現状であることを知りました。
また、OEM開発を批判している方やOEMに対してわたしたちの考えと異なった理解や見解をお持ちの方もいて残念でなりませんでした。
DO IT OURSELF !
良いも悪いも反響をいただいた月経カップ、特に中国製であることやOEM開発であることに理解をいただけないのならば、自分たちで作ってみようという気持ちは自然と湧き上がってきました。
開発費に関しては、地元の埼玉県越谷市に協力をいただいて、何とか月経カップの第二弾である「J-type」を作りあげました。Jは日本製であることが分かるようにJapanのJを取って名付けました。
これからもOEM品である月経カップも国産である自社オリジナルの月経カップも併売していきますが、第三と呼ばれている月経カップがいつ日か第二、第一と呼ばれる日が来れば良いなと思います。そんな日が来ることを想像しながら、引き続き月経カップの開発・製造に取り組んでいきます。
ホームヘルスケアブランドCata-MEDICA® はさまざまなホームヘルスケア製品を発売中。
その中でも特に売れている2製品の開発秘話をご紹介します。