わたしたちがこれまで開発してきた医療機器は主に医科向けと呼ばれる機器でした。医療ニーズは高いものの、薬や医療機器が開発されにくい難病領域において、ALSや筋ジストロフィーといった神経筋疾患の患者さん用に作り上げたLICトレーナーは、医療現場や患者さんから大変喜ばれ、また医療機器のコンテストで賞をいただくなど、わたしたちの事業の柱となり、更にはわたしたちの原点となった製品でした。また、創業当時から手掛けていた手術器具は、ドクターが使いやすく改良していく一点ものを得意としておりました。

そして、コロナ禍においてお家で過ごす時間が増えてきたタイミングで、これまでの医科向け医療機器の開発、製造の知識と経験をベースにホームヘルスケアの領域へのチャレンジを決めました。わたしたちの医療機器開発は常に医療現場の声をベースにスタートしていました。ですから今回のホームヘルスケアの製品は医療現場に変わり、身近な人たちの声をベースに開発候補を探していきました。その結果、様々なマーケットニーズを調査していく中で「フェムテック」というキーワードに辿り付きました。兄弟2人で立ち上げたカーターテクノロジーズは少しずつ仲間が増え、女性の企画担当者が加わっていたことも要因の1つだったかも知れません。女性の健康に関する悩みをテクノロジーで解決するというフェムテックのコンセプトに、わたしたちのイメージがすぐに一致し、ホームヘルスケア領域における開発ターゲットが絞り込まれました。

開発ターゲットが明確になり、その中でもLICトレーナーで積上げた技術の一部を応用して開発できそうだった「月経カップ」をホームヘルスケア領域の第1号品にするべく、開発を進める一方で、販売方法の検討も開始しました。わたしたちは、医療機器メーカーではありましたが、一般向けの製品の取り扱いはなかったため、小売店や卸売り業者との接点はありませんでした。ちょうどコロナ禍でしたので、EC販売が良さそうだと安直に考え、調査を進めると割りと手軽にAmazonで製品が販売できることを知りました。早速、Amazonの販売登録を進めていた際に「ブランド名」を登録するという場面になりました。これまでブランドを意識したことはなかったため、悩みましたが、はやりカーターテクノロジーズ株式会社の「カーター」の名前を入れ込みたいと考え「Cata（カタ）」を冠として、消費者に医療機器メーカーのブランドであることが分かるように「Medical」を入れようと考え、Medicalを「MEDICA（メディカ）」と表しました。なぜMEDICAと途中で切ったのか…発音が気持ち良かったから。Cata-MEDICA（カタメディカ）は、響きが心地よく、わたしたちの社名と医療が融合したホームヘルスケアブランドとして誕生しました。

ぜひ1人でも多くの方にCata-MEDICAの製品をご使用いただき、身近な健康に関する悩みや日常の生活が快適になっていただけたら嬉しいです。今後ともCata-MEDICA製品へのご愛顧の程、よろしくお願い申し上げます。