このテーマに関しては、ホームページのサービスの特徴にも掲載させていただいているのですが、特に最近、新しくお話をする企業様や医師の方々に良く質問を受けるので、改めて詳細を記載しておこうと思います。
まず、良く受ける以下の質問です。
「特化している診療科区分はありますか?」
このように良く聞かれます。
これは実は当然かも知れないのですが、医療機器メーカーは一般的に得意分野があります。例えば、東芝メディカルシステムズさんは「画像診断装置」がメインですから診断領域が得意分野ですね、オリンパスさんは「内視鏡」が有名ですから内科や外科の分野関わらずになりますし、旭化成さんは「透析領域」を得意にしている等、各メーカーともに何がしかの売りになる技術や装置から得意な領域を設定していることになります。何と言っても医療機器の分野は幅広いですから、全てをカバーすることは現実的に不可能なのです。
そして、我が社は…
得意なこと…得意なこと…得意なこと…
そうです、当社の売りは「金属加工」にあります。よって、金属を用いる医療機器でしたら診療科区分を問わず、どの領域でも対応するということが、カーターテクノロジーズ株式会社の医療機器開発・製造サービスの根幹になります。
具体的には、ステンレス加工が得意ですから鋼製小物や手術器具といった分野を手掛けており、主に外科領域が中心になります。その中でも、最近特化しているのが整形外科領域です。先日、このブログで紹介した試作サンプルのレトラクターも整形外科領域で使用する手術器具ですし、現在手掛けている開発品も整形外科領域の手術器具です。
また、これまでの実績では、脳神経外科、耳鼻咽喉科、歯科といった分野の実績があります。
そして、最近では、金属加工でも外科領域でもない医療機器の開発に関するご相談を受ける場面も増えてきました。
例えば当社は金属加工がメインですが、樹脂加工をベースとした医療機器が製作できないかとか、内科領域で用いる器具でご相談を受けることも最近ではありました。更に福祉的な分野や在宅医療といった高齢化社会の中で生まれてきている新しいニーズからお話をいただけるケースもございます。ご相談いただくお客様も従来は医療機器メーカーが圧倒的に多かったのですが、実際の病院で勤務されている医療従事者の方々から直接ご相談を受けることもありますし、アイデアはあるので医療分野の試作をやってみたいという医療機器メーカーではない企業様からもお話をいただけるようになってきました。
「何でもできます!」は「何にもできない」の裏返しであると常々思っていたのですが、最近では、不要に間口を狭めるのではなく、お客様のニーズに合わせて柔軟に対応するというスタンスを取るように心がけております。当社のホームページを見ていただき、もしかしたらカーターだったら、何か対応してくれるかもしれないという思いからご連絡いただいたお客様には、精神誠意対応させていただく所存でサービスを提供します。
医療現場でのニーズは本当に様々であります。そのようなニーズを形にして医療機器として製品化するお手伝いをできたらと思っておりますので、今後もお気軽にお問い合わせ、ご相談ください。
最後は何か宣伝のような形になってしまいましたが、本日の記事のテーマ的には、あまり診療科区分は気にしませんよということが結論です。
以上、今後もよろしくお願いいたします。