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メディコラムも今回で3回目になります。
今回のテーマは、公共の施設や駅でよく見かける「AED」です。(またまたタイトルを「何ですの?」としておりますが、あまりお気になさらずに。特に意味はありませんので)
設置が進むようになってもう10年くらいになるでしょうか。ほとんどの人は見たことがあると思いますが、実際どんな用途に使用するのか、どうして設置が進んでいるのか理解している人は少ないのではないでしょうか?

このAEDとは「自動体外式除細動器」と呼ばれる装置です。簡単に言えば、心室細動と呼ばれる心臓から血液を送れなくなってしまった状態に使用することで、正常な状態に戻すことができる装置です。高齢化社会対策などの目的から設置が進められています。

難しい説明になってしまいましたが、要は急に意識を失って倒れてしまった人を救助するための装置です。この心室細動は発症からどれぐらいの間に適切な応急措置を行うことができるかで、生存率が大きく変わってきます。周囲に医療関係者がおらず、救急車が到着するのを待つだけの状態だと、生存率が大幅に減少してしまうのです。そこでこの装置を広い範囲に設置し、万一の際に備えるというわけです。

でも医療機器なんて扱えない、と身構えてしまう人も多いと思いますが、この装置には音声ガイドが取り付けられており、操作方法はもちろんのこと、治療が必要かどうかを電極パッドを使用して判断してくれるため簡単に扱うことができます。万一近くにいる人が危険な状態に陥った時、このAEDを使用することができる、くらいのことを多くの人が知っている状況になるのが望ましいのでしょう。医療機器や医療の世界では、この装置の認知を高めることも重要な役割のひとつなんだと思います。